ご挨拶

この度、「第27回日本血管内治療学会学術総会」を開催させていただくこととなりました。会期は2021年7月9日(金)から7月10日(土)の2日間、会場はホテルエルセラーン大阪を予定しております。昨今のコロナ禍の状況を考慮し、ハイブリッド方式での開催を予定しております。すなわち、会場での開催と併せてWebでも同時にライブ配信を行いたいと考えております。参加者の皆様にとって有意義な会となるよう、スタッフ一同全力をあげて準備に取り掛かっております。

20世紀終盤から低侵襲治療の主力として普及した血管内治療は、現在までに様々な技術革新やデバイスの進歩を基盤とした目覚ましい発展を遂げてきました。すでに多くの疾患や病態に対する第一選択治療としての地位を確立した手技も多く、まさに「頭の先からつま先にいたるまで」その適応範囲が拡大しています。一方、開発当初には予想もできなかった様な問題により長期成績の低下を招き、新たな課題が浮き彫りになってきた手技も少なからず存在しています。また、医療用ロボットやAIなどに代表される新世代の技術革新にも素早く適応していかなければなりません。今後、この様な課題を解決し、血管内治療が新たなる境地に到達していくためには、診療科の壁や領域を超えた取り組みが必要不可欠であると考えます。本学会は、血管外科、循環器科、脳神経外科、放射線科などの異なる専門領域から血管内治療を志す医療者が集結し、診療科を超えた討論を行う事で日進月歩の発展を続けるこの医療分野に関する新たな知見を共有し、それを社会に還元する事を最大の目的としています。まさに縦割りのセクショナリズムを廃し、新たな血管内治療学を構築していくには最適の学会であると確信しています。この様な理想を胸に、今回のテーマを「Beyond the Border – 知と技の共有」とさせていただきました。

本学会の第1回学術総会は、平成7年7月に岡田昌義初代理事長のもと阪神淡路大震災直後の神戸で開催されました。その後、主要4領域の先駆者たちによる多大なる貢献と学会員の並々ならぬ熱意により年次集会が脈々と引き継がれ、4半世紀におよぶ歴史を刻んで参りました。令和元年には、コンプライアンス重視やガバナンス強化が重要視される社会変革に対応するため、一般社団法人血管内治療学会として再出発を遂げ、大木隆生現理事長のリーダーシップの下、次の4半世紀に向けたさらなる発展を期しています。私事ではありますが、岡田昌義初代理事長は、かつて神戸大学心臓血管外科教授を務められており、26年の歳月を経て同大学の後輩であり教え子でもある私が第27回学術総会を開催させていただくことに強いご縁を感じております。

会場のホテルエルセラーン大阪は大阪「キタ」の玄関口・梅田に近く、JR大阪駅から地下街を通ってお越しいただけます。すなわち、雨天でも濡れずにアクセスしていただける好立地にあり、繁華街北新地にもアクセス至便です。会場の南側には「水都大阪」の象徴とも言うべき堂島川と土佐堀川が流れ、これらに囲まれる形で「商都大阪」の中心であり分化・芸術の発信地でもある中之島が横たわっています。新型コロナウイルス感染症が一刻も早く収束し、学術プログラムのみならず、大阪の夏情緒を多くの方々に味わっていただける状況になることを心から願ってやみません。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第27回 日本血管内治療学会総会 会長
神戸大学医学部附属病院 IVRセンター 杉本 幸司

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