第59回日本神経眼科学会総会 The 59th Annual Meeting of the Japanese Neuro-Ophthalmology SocietyThe 59th Annual Meeting of the Japanese Neuro-Ophthalmology Society 第59回日本神経眼科学会総会 会期:2021年12月17日(金),18日(土)会場:御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター,会長:敷島敬悟(東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授)

MENU

ご挨拶

神経眼科 未知なる領域へ

東京慈恵会医科大学 眼科 敷島 敬悟

この度第59回日本神経眼科学会総会を担当させて頂くことになりました。東京慈恵会医科大学では松崎浩先生が平成元年(1989)に第27回総会を、北原健二先生が平成12年(2000)に第38回総会を主催されました。今回で3回目の主催となり、誠に光栄であるとともに、歴史の重みに身の引き締まる思いです。このような機会を賜り、理事の先生方に厚く御礼申し上げます。
今回の学会テーマは「神経眼科:未知なる領域へ」とし、視神経再生、宇宙空間、視覚関連脳機能に未知なる領域としてスポットをあて、それぞれでシンポジウムを企画しました。
特別講演は、最先端の神経再生に関して精力的にご研究をなされている東京慈恵会医科大学再生医学研究部の岡野ジェイムズ洋尚教授をお招きして、「iPS細胞技術を利用した神経再生戦略と創薬研究」についてご講演頂きます。
特別講演に引き続き、「視神経再生」を最初のシンポジウム1として開催いたします。視神経は再生が困難な組織の代表です。視神経再生後にどのような視覚の世界が待っているのでしょうか。再生医療による視覚獲得によって未知なる領域への門が開かれようとしています。
シンポジウム2では「宇宙医学」を取り上げます。宇宙空間へ我々は近い将来に旅行をし、生活の場を委ねるかもしれません。宇宙という特殊環境下で未知なる体の変化が生じる可能性があります。神経眼科領域でも平衡機能の変化、SANSが注目されています。
3つめのシンポジウムは「視覚関連脳機能」です。昨今の脳機能研究はめざましいものがあります。神経眼科でも画像解析手法を用いてその解明に向けて日々挑戦しています。しかしながら、脳機能はまだまだ知られざる部分が残っており、特に、高度な視覚に関する中枢神経系は未知なる領域が多く存在しています。今後の発展が期待されるこれらの分野のシンポジウムを通して、明るい未来について熱く討論したいと存じます。
今回の総会は、新型コロナウイルス感染症が完全に終息していない中、皆様が安心して参加できますようにハイブリッド開催と致しました。参加人数の制限、タイトなスケジュール、密となるポスター発表の中止、会食がままならないためのランチョンセミナーの中止等参加の方々には大変ご不便をおかけすることになり誠に申し訳ございません。しかしながら、一般口演、相談症例、視能訓練士セミナーは例年のごとく行います。さらにオンデマンド配信も提供します。また、2年ぶりに神経眼科認定講習会、神経眼科知識評価プログラムテストも開催します。神経眼科学会本来の活発な討論が現地でもWebでも対応可能となるように質疑応答時間を長めにし、迅速に対応できるように座長を2名体制と致しました。是非活発な御討論をお願い致します。

第59回日本神経眼科学会総会

会長 敷島 敬悟

東京慈恵会医科大学眼科学講座


top