第71回日本臨床視覚電気生理学会

会長挨拶

林 孝彰(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 眼科 教授)

この度、2024年10月12日(土曜日)と13日(日曜日)に第71回日本臨床視覚電気生理学会を東京慈恵会医科大学で開催させていただきます。慈恵医大附属病院、葛飾医療センターを含む附属病院では、土曜は診療日となっていますが、10月12日は、本学創設者である高木兼寛先生の記念日につき休診日となっております。本学会では、電気生理学的手法を用いて、主に網膜・視神経疾患の診断や治療、その病態評価、モデル動物を用いた研究などの発表が多いことが特徴でした。近年の次世代シークエンサーを用いた遺伝子解研の進歩に伴い、分子レベルでの網膜・視神経疾患の病態解明に向けた研究も増えてきました。欧米に続き本邦においてもRPE65関連網膜ジストロフィの遺伝子治療が始まり、遺伝学的検査の重要性が再認識されるようになりました。2023年8月、網膜ジストロフィに対する遺伝学的検査も保険収載された影響もあり、昨今、遺伝性網脈絡膜疾患・網膜ジストロフィを網膜画像や網膜機能だけで診断する時代ではなくなってきているように感じています。また、遺伝性網膜ジストロフィ(Inherited Retinal Dystrophy)の略号であるIRDという言葉が、眼科医以外の病院スタッフにも通じるようになりました。一方、遺伝性網膜ジストロフィと鑑別を要する重要疾患の1つとして、後天的に網膜機能障害を引き起こす自己免疫網膜症の病態も掘り下げたいと考えています。網脈絡膜硝子体疾患だけでなく、眼炎症・免疫疾患に興味をもつ多くの方の参加をお待ちしております。
特別講演は、岩田岳先生(東京医療センター)にお願いし、眼疾患に対する遺伝子解析研究の変遷についてご講演いただきます。招待講演は、浅沼一成先生(厚生労働省)に、医療を取り巻く状況と今後の方向性についてご講演いただきます。

本学会では、「Invaluable Patients and Priceless Samples (〜遺伝子診断への幕開け〜)」を主要テーマとして、3つのシンポジウムを企画しました。

1.小児期に発症する網膜硝子体ジストロフィ
2.遺伝性網脈絡膜疾患に対する遺伝学的検査の最前線
3.自己免疫網膜症診断への道のり

眼科のなかでニッチな領域ではありますが、極めて重要な学問分野で、眼科医としての視野を広げるよい機会になると確信いたします。学会に参加し、一緒に勉強していきましょう。

学会のホームページは、東京のランドマーク(東京タワー、東京駅駅舎、浅草寺、東京スカイツリー、東京都庁舎、国立競技場など)を眼底写真に組み込んでイメージしたものになっております。学会最終日の翌日は祝日(スポーツの日)です。ランドマークツアー、グルメにショッピングなど、東京を思う存分満喫してください!
学会開催にあたり、学会の理事をはじめ会員のみなさま、学会事務局のみなさま、共催セミナーや展示、学会プログラムへの広告掲載などにご協力いただく企業の方々、東京都眼科医会ならびに東京慈恵会医科大学眼科同門(慈眼会)の先生方のご支援に心より感謝申し上げます。

第71回日本臨床視覚電気生理学会
会長 林 孝彰
東京慈恵会医科大学
葛飾医療センター 眼科 教授